大好きな作品「東京公園」の
パンフレットがやってきてくれました。
表紙をめくると、、見返り光司、、です。
「光司は、今まで演じたなかで
最も僕に近い人物。」
- 光司のキャラクターをどのように捉えて演じましたか。
光司をあまり魅了的にみせたくなかったんです。光司は友達がたくさんいるタイプではなく、自分から会話をしていくタイプでもないと考えました。 初島さんから言われる「君は公園のような人だ。君と話しているとのんびりやってもいいと思えてくる」というセリフが印象的だったので、優しく受け身で、ちょっとぼーとっとしているような人にしたいと思ったんです。
のんびりしているところ、ぼーっとしているところは自分と似ています。たぶん、今まで演じてきた役のなかで最も僕に近い人物だと思います。
- 3人の女優さんと共演した印象は
榮倉奈々さんとはナチュラルに芝居ができたなと思います。ワンショットの切り返しのシーンではカメラが榮倉さんだと思ってセリフを言っていたので難しさもあったのですが、演じている時も完成したものを観る時も、新しい感覚があって楽しかったですね。
ワンショット、、こことかかな、、
とみながとの掛け合い、、いいよね、、
小西真奈美さんとは、光司が姉さんの家にけじめをつけに行くというシーンで、光司が「お、黒い姉さんか」って言ったあとの小西さんの微妙に動いていく表情が忘れられません。あのシーンは緊張感があって、僕も息をとめてしまっていました。
黒い姉さん、、この辺りから、、
小西さんの表情がいいし、、
本当に緊張感ある場面、、
井川遥さんは役柄上遠くの存在なので、話したい気持ちは満々だったのですが、現場ではそんなには仲良くならない方がいいのかなという気持ちもありました。光司は小百合に母を重ねていることに気がついていないので、その辺もあまり意識せずにやっていました。
遠い存在といいながら、、
光司、、大胆だよ、、
姉さん撮るときも大胆だったけど、、
- 都内の公園でのロケを通して、どんなことを感じましたか
風や光が気持ちよくて、その感覚がスクリーンにも出ていると思います。撮影に入る前に、何かがつかめるんじゃないかと思って、カメラを持って都内の公園を歩いたりもしたんです。光司と同じく写真を撮らせてくださいって、言おうと思ったのですが、無理でした(笑)。あれはかなり勇気が必要な行動ですね。
- 観客へのメッセージをお願いします
見終わったあとにいい余韻が残る映画だと思います。その余韻にひたりながら自分の周りの大切な人のことを考えて、まっすぐ見つめて下さい。見つめることによって人間の単純ではない部分が明らかになって、それがお互いの気持ちを結んでいくきっかけになっていくと思うんです。言葉にできない思いを抱えているとしても、ちょっとした出来事でなにかがつながって、気持ちが軽くなる瞬間がある。この映画がそれを見つける手がかりや助けになればいいなと思っています。
人間の単純じゃない部分、、、、、
とてもオトナっぽい事を言ってる、、。
青山真治監督も言ってましたね、、
皆さんが思っているよりオトナだと、、
幼い頃から、
演技という仕事をしてきて、、、
演じる上で、、
この人は、、
どうしてこんな事をするんだろか、とか、
どんな気持ちでいるんだろうか、、とか、
人間の心のうちの背景にあるもの、
本質みたいなものを
キチンと掘り下げてきたから、、
早くにオトナになったのだろうか、、。
一部屋空いてたよね、、って、
荷物を持って、
光司の家にやって来た富永、、、
辛い気持ちを光司に吐露する。
そして、頼れるのは光司だけ、って。
優しくて、受け身で、
ちょっとボーっとしてる、としながらも
姉さんと百合香には、急に野獣的な感じで
迫る様に写真を撮ったりした光司。
でも、、
富永には、そういうとこ見せてないかな、
泣いていても、背中をさする様に
手を置くだけ、、。
泣いているのは、ヒロの様だよ、と。
富永といる時の光司の感じ、好きだなぁ。
表紙
光司の部屋の感じが好き。
光司にあってるし、
春馬くんが普通の若者だったら、、、
こんな感じの部屋だったんじゃないかな、って。
良い表情、、、。
本当に、、
素晴らしい役者さんだな、、って
心から思います、、。