新参者II。

For HARUMA。

わかっているのは僕が桜を好きだということ。

 

 

2014年放送、

NHKスペシャル

自閉症の君が教えてくれたこと」

 

自閉症の東田直樹さんのお話。

 

 

語りは、

滝藤賢一さん、ayako_HaLoさん

 

そして

三浦春馬さんが

自閉症の東田直樹さんの文を朗読。

 

 

東田さん22歳

三浦さん24歳

 

 

 

 

三浦春馬さんが、

東田直樹さんの文を朗読した部分を

残して下さっている方がいらして、

何度か拝聴させて頂いてもいるし、

三浦春馬さんのファンの方も

今までに沢山取り上げて下さっては

いるのだけれど、、、

 

 

 

今日、たまたま

検索中に再びこの映像に出会い、

久しぶりに視聴させてもらった。

 

 

ある意味、

昨日の投稿とリンクするものもあり、

いままで以上に、

気持ちに迫ってくるものがあって、、、

 

 

 

 

そして、

やっぱり何度聞いても、

東田さんの、、

この文字達の中に、、、

 

 

春馬くんを感じるのです。

 

 

 

 

 

🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸

 

 

僕はきれいな桜を長く

みることが来ません。

 

 

それは桜の美しさが

わからないからではありません。

 

 

桜を見ていると何だか

胸がいっぱいになってしまうのです。

 

 

繰り返す波のように

心がざわざと

かき乱されてしまいます。

 

 

その理由は

感動しているせいなのか

居心地の悪さからくるものなのか

自分でもよくわかりません。

 

 

わかっているのは

僕が桜を

大好きだということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絵具で色を塗っている時

僕はその色そのものになります。

目で見ている

色になりきってしまうのです。

 

 

筆で色を塗っているのに

画用紙の上を

自分が縦横無尽に

駆けめぐっている感覚に

浸ります。

 

 

ものはすべて美しさを

持っています。

 

 

僕たちはその美しさを

自分のことのように

喜ぶことができるのです。

 

 

 

 

 

 

僕は飛び跳ねている時

気持ちは空に向かっています。

 

 

空に吸い込まれてしまいたい思いが

僕の心を揺さぶるのです。

 

 

空に向かって体が揺れ動くのは

そのまま鳥になって

どこか遠くへ飛んでいきたい

気持ちになるからだと思います。

 

 

どこか遠くの青い空の下で

僕は思いっきり羽ばたきたいのです。

 

 

 

 

 

 

僕は良く自分が

普通の子供になった夢をみていました。

 

 

クラスのみんなとおしゃべりしたり

ふざけあったり

とても幸せそうに笑っているのです。

 

 

しばらくして

夢だったことがわかると

僕はひどく落ち込みました。

 

 

今僕がみる夢に

健常者の僕は登場しません、

 

 

自閉症のままいろいろなところに

遊びにいったり

相変わらず騒動を

起こしたりしているのです。

 

 

夢からさめて

いつもと変わらない朝に

感謝することから

僕の一日は始まります。

 

 

 

 

 

 

僕は命というものは

大切だからこそ

つなぐものではなく

完結するものだと考えている。

 

 

命がつなぐものであるなら

つなげなくなった人は

どうなるのだろう、

 

 

バトンを握りしめて

泣いているのか

途方にくれているのか、

 

 

それを思うだけで

僕は悲しい気持ちになる。

 

 

人生を生ききる

 

 

残された人はその姿をみて

自分の人生を生き続ける。

 

 

 

 

 

僕が13歳の頃の自分に

何かアドバイス

できるのであるなら

それは励ましのことばでは

ありません。

 

 

つらすぎる毎日を送っている

僕の耳には

届かないと思います。

 

 

僕は人生は短いという

事実を伝えたいです。

 

 

当時のぼくにとって

過行く時の経過は果てしなく

 

 

いつまでも降りられない

ブランコに乗っているみたいでした。

 

 

君が乗っているブランコも

いつかは止まる。

 

 

それまで一生懸命

こぎ続ければ

同じ景色も違ってみえると

僕は教えてあげたいです。

 

 

 

 

 

なにかしでかすたびに

謝ることもできず

怒られたり笑われたりして

 

 

自分がいやになって

絶望することも何度もあります。

 

 

自分がつらいのは我慢できます。

しかし自分がいることで

周りを不幸にしていることには

僕たちは耐えられないのです。

 

 

自閉症と僕を切り離して

考えることはできません。

 

 

僕が自閉症でなければ

きっと今の僕ではなくなるからです。

 

 

僕たちは

かわいそうだとか気の毒だと

思われたいわけではありません。

 

 

ただみんなと一緒に

生きたいのです。

 

 

みんなの未来と

僕たちの未来が

 

 

どうか同じ場所にありますように。

 

 

🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸

 

 

 

東田直樹さんの事は、

よく知らずにいて、、

 

たくさんの本を、

書かれているのですね。

 

この朗読の中の文章も書かれている

初期の頃に出された、(13歳当時)

自閉症の僕がとびはねる理由」

を、読んでみました。

f:id:shinzanmono2:20240404065942j:image

 

東田さんは、

本を読んだり歌を歌ったりは

できるけれど、会話ができない。

話しをしようとすると、

言葉が消えてしまうそうです。

 

会話は出来ないけれど、

幸いにも訓練で、筆談という

コミュニケーション方法を

手に入れたいという東田さん。

 

 

本の“はじめに”の文の結びに、

自閉の世界はみんなから見れば

謎だらけです。

少しだけ僕の話しに

耳をかたむけてくださいませんか。

そして、

僕たちの世界を旅して下さい、、

と、そう記されてしました。

 

 

文字通り、

東田さん達の世界を旅してきました。

 

 

もちろん全ての自閉症の方が

東田さんと同じではない事は、

東田さんも記されています。

 

 

 

 

印象深い言葉が

たくさんありましたが、 

 

朗読の中にもある、

 

ものはすべて美しさを

持っています。

僕たちはその美しさを

自分のことのように

喜ぶことができるのです

 

このとても美しい一文が、

特に心に残っています。

 

 

 

 

そして、

たしかに、、

東田さんたちの世界を、

旅してはきたのですが、、、

 

 

 

読み終わったあとに

強く思ったことは、

 

何か、、

自閉症に特化した事ではなく、

 

 

自分以外のすべてのもの、

自分とは違う他の人の事を、、

 

理解しようと努力する、

相手のおかれた状況を察する、

 

それには、

固定された自分の観念に捉われず

相手の立場になり

想像力を働かせる事が

いかに、大切か、、、と言う事でした。

 

 

 

そのことについては、、

相手が、

健常とか自閉症とかに関わらず

同じではないか、、、と。

 

 

自閉症の事だけを記された本、

そういう印象ではなく、

自分以外の誰かを、

理解しようとする事を描かれた本、

そういった印象が残ったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、、

読み終え、、

あの、

キミの言葉を思い出します。

 

 

人間は、

想像力が欠如した時むごい事をする。

 

 

本当に、その通りだね、、

 

 

 

 

キミの幕の閉じ方については、

相変わらず疑問を持ってはいるけど、

 

 

キミは一所懸命を連続させ、

誰よりも、その時間を

とても濃いものにしてきましたね。

 

 

なので、、

与えられた時間の中を、

生き切った、、

そう言ってもいいかもしれませんね。

 

 

最後と言うタイミングが、

予想のつけられないもの、、

 

そうであるなら、

いつ終わったとしても、

その中身は濃いものであった、、

 

そう言える生き方をしてきたキミは

本当に立派だった、、と思います。

 

 

 

そして、

私たちは、

 

残された人はその姿をみて

自分の人生を生き続ける、、、

 

 

 

 

 

 

 

映像をお借りします。🙏

NHK三浦春馬のみ朗読シーン自閉症の君との日々 on Vimeo

f:id:shinzanmono2:20240403234016j:image

 

 

 

 

 

 

 

プロフィール | 東田直樹 オフィシャルサイト - Naoki Higashida Official Site

 

三浦春馬さん | 東田直樹 オフィシャルサイト - Naoki Higashida Official Site