『奈緒子』はセリフの少ない映画かも知れない。そんな中でも、印象に残る会話のシーンがある。印象に残る会話のシーンをいくつか、ピックアップしてみたいと思う。
まずは、
制作日誌に男同士の会話と書かれたこの場面。
ビールを飲みながら、崖の上から、
バーベキューをする部員達をみている西浦。
駆け寄る、雄介。
何やってんだよ、ダメだよ!
治療の最中、ビールを飲む西浦を諭す雄介。
もー、もぅ、カタイ事ゆーな、オマエ。
空気はうまいし、海は綺麗やし、
大好きなオマエらがおって、
何より大好きなビールがあって、、
こんなん、揃うのこれが最後やろな。
余命宣告をされている西浦。
見てみぃ。
浜辺の部員達。
オレ、雲になりたい。
大きな大きな入道雲になって、
ずっと、オマエらみときたいわ。
雄介、オマエ、今度の大会、、
オレの事考えたらあかんぞ!オマエ。
みんなで走るんや、それが駅伝や。
息を吸う雄介。
オレは監督の為に走る、
監督の為に勝つよ!
ははは、そない言うと思ったわ、オマエ。
しょーもない、、やっちゃ。
春馬くん、生きる事、死ぬ事、生死感を考えさせられる様な作品、、多かったなぁと思う。自分が高校生の頃を振り返っても、やっぱり雄介と同じ様に、余命宣告されていたとしても、ビールを飲んだりしたらダメだと思っていたと思う。
もちろん今なら西浦の好きな様にさせたいと思うけど、、もし高校生の時に、身内に同じ事があって、考えさせられる様な題材にぶつかっていたら、早い時期に、違う考えもあると思えていたかもしれない。
作品や配役に恵まれたこともあったとは思うが、子役からスタートした"三浦春馬"という役者は、作品の題材を通して若い頃から生きる事、生き方、人生につき色々と思考を続けてきた人なんだろうな、、。