新参者II。

For HARUMA。

ふれる(1)/2015、今はまだ旅の途中。

 

 

 

その始まりは些細な違和感でした。

 

 

「ふれる」を読んだことがなかった自分は、

ネット上でよく見かけるこの言葉が

気になって仕方なくてありませんでした。。

 

身動きが取れなくなったという春馬くんは

どうなっていったのだろうかと、、、、。

 

 

 

 

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀

 

 

 

人は、、

長い人生において、、

思考し、何か自分なりの答えを出し、

そして、、

また思考や試行をし、答えを見出していく、、

それの連続なのではないでしょうか。。。

 

 

変わらない思いもあれば、

時の流れと共に

思考を重ね考えが深くなったり、

新たな考えが生まれたりする。。。

 

 

思考に終わりはないような気がします。

 

 

 

三浦春馬の作品『ふれる』は、

未熟であったと思う時の気持ちをも

正直に誠実にファンに告白し、

そしてその未熟だと思う自分を、

 

今振り返りどう思うか、、

そういったことが書き記された

とても真摯で真心のこもった

本当に素晴らしい作品だと思います。

 

 

 

自分自身、そしてファンを

大切にし向き合った作品だと。。

 

 

 

 

完全な解決など、なかなかないものです。

完全ではなくとも、

思考を重ね、そして何か一つの答えを見出し、

前に進む、、

そんな春馬くんの強い意思が

私はこの『ふれる』からは感じます。

 

 

 

 

再び歩き出せるようになるまで、

ずいぶん時間がかかってしまったし、

すべてが解決したわけではないけれども、

今は不思議なくらい

とても冷静で穏やかな気持ちでいます。

 

 

 

 

 

冒頭の部分です。

f:id:shinzanmono2:20240608091514j:image
f:id:shinzanmono2:20240608091517j:image
f:id:shinzanmono2:20240608091519j:image
f:id:shinzanmono2:20240608091523j:image
f:id:shinzanmono2:20240608091510j:image

 

 

 

 

 

 

f:id:shinzanmono2:20240608092239j:image

 

二〇一五年

小さいときから俳優の仕事をやってきて、迷い、立ち止まることは何度かあったけれども、

2014年は特別な一年でした。

 

この本の制作がスタートしたのは、2013年の夏。そのときの僕は、初めての本格的な海外での映画撮影が決まって、意気込んでいました。自分が未熟なこともわかっていたし、それを補うために学びたいという欲求が強かったのです。

「武器を増やす」、当時の僕はそんな言葉をよく使っていました。何かを学んで身につければ、それが役者としての武器、つまりは個性になって自信につながる、そう考えていたのです。

 

そんななかで特に興味を持ったのは、これまで当たり前に過ごしてきた自分の国のことでした。海外で仕事をすることが決まったものの、日本の伝統や文化についてほとんど知らないことに気づいたのです。そこで日本舞踊と茶道について学ぶことになりました。

 

それらの体験と前後して、アジアの国々へ行く機会にも恵まれました。日本とは異なる歓迎ぶりに驚きながらも、日本の俳優としてやりたいこと、やるべきことを考えると夢が膨らんだし、ほかの国の人とエンターテインメントについて語り合うのは、とても刺激的な時間でした。そして1ヵ月にわたる上海での映画撮影。

中国人キャストやスタッフに囲まれて、右も左もわからない現場で言葉の壁にぶつかりながら、その最中は慣れ親しんだ日本の現場を恋しく思ったりもしました。充実感を抱く余裕もないほど毎日いっぱいいっぱいだったけれども、ほかでは決してできない貴重な経験をさせてもらったと思っています。

 

 

 

 

f:id:shinzanmono2:20240608092257j:image

 

そして年が明けて2014年になり、さまざまな大きな役をやっていくなかで僕は悩み、葛藤していました。今思うと、その始まりは些細な違和感でした。漠然と何かがおかしいと感じたのだけど、その原因を追求することもできず、ただ目の前の物事に必死になっていました。その違和感が自分の中でだんだん大きくなっていくのも、見て見ぬふりをしてしまったのです。そして気がついたら、身動きが取れなくなってしまっている自分がいました。

 

このままじゃいけないということを僕自身が誰よりもわかっていたのに、気づかないふりをしたツケが回ってきたのかもしれません。

そこから這い上がるまでの道のりは、思いのほか長く、どこへ進んだらよいのかわからなくなることもありました。過去の言動に自己嫌悪を感じたり、今の自分に自信をなくしてしまったり、目標を見失いかけたり...。

 

 

再び歩き出せるようになるまで、ずいぶん時間がかかってしまったし、すべてが解決したわけではないけれども、今は不思議なくらいとても冷静で穏やかな気持ちでいます。

 

この本には、そんな僕の2年半ほどの姿と心の軌跡を綴っています。そういうわけで、僕が出会い経験した物事と、感じたことなどを、その時点での言葉で語りつつ、改めて今の僕がそれらを振り返って再び語るという、ちょっと複雑な作りになっています。

 

今ならきっとこんなふうには言わないだろうなと思うようなことも、そのときの自分の言葉としてあえて直さずに、そのままの形にしています。

 

23歳から24歳にかけての三浦春馬というひとりの俳優、ひとりの人間の通過点として、読んでいただけたら嬉しいです。

 

 

 

shinzanmono2.hatenablog.com

 

春馬くんのファンであれば、

『ふれる』をお持ちの方も多いとは思いますが、

再版予定もなく、、

読んだことないんです、、というメッセージを

頂くこともあり、、

ランダムにはなりますが、、

少しずつ投稿できたら、、と思っています。